疲労骨折とは、同じ部位に繰り返し負荷がかかることで、骨に微細なヒビ(骨の疲労破綻)が生じる状態 を指します。
転倒や衝撃による通常の骨折とは異なり、日常動作やスポーツの反復動作が原因で起こります。
膝蓋骨疲労骨折(しつがいこつ ひろうこっせつ)とは、
膝のお皿(膝蓋骨)に繰り返し負荷がかかることで、骨に微細なヒビが入る状態を指します。
ジャンプ動作やダッシュ、急なストップ動作が多いスポーツ(バスケットボール、バレーボール、陸上競技など)でよく見られます。
初期は軽い痛みだけですが、放置するとヒビが大きくなり、
通常の骨折と同じように強い痛みや運動制限が出ることもあるため、早期の診断と治療が重要です。
膝蓋骨疲労骨折は、以下のメカニズムで起こります。
● 発生の流れ
1. 太ももの筋肉(大腿四頭筋)が強く収縮
2. → 膝蓋骨に繰り返し牽引力(引っ張る力)が加わる
3. → 骨の修復が追いつかず、微細な骨折線(ストレスライン)が発生
4. → 痛み・腫れ・階段昇降時の痛みが出現

お皿(膝蓋骨)の骨にかかる力の模式図
膝関節を曲げる際、太ももの筋肉と膝の腱によりお皿の骨の表面には張力がかかり、深い部位には接触する圧力がかかる

何度も繰り返しストレスを受けるとお皿(膝蓋骨)に微細な傷ができてくる。
それが反復されると骨折となってしまう場合も・・・

左膝(お皿)の痛み
高校3年 女子
バスケットボールの練習でランニングメニューが続き痛みがでてきた。
なかなか痛みが取れないので当院に来院。
外観上、腫れや出血は認められなかった。
圧痛はお皿(膝蓋骨)・膝蓋靭帯(ジャンパー膝好発部)に認められ、お皿を指でトントンと叩くと痛みを伴う。
→症状的にお皿に異常があるのでは?ということで、一度病院に行ってもらう
レントゲンにて、疲労骨折と診断。
その後当院では、膝関節周りの筋肉の緊張の緩和・ストレッチ・ハイボルテージ治療にて痛みの軽減のための治療を行う。
スポーツ選手の膝蓋骨疲労骨折に対して手術治療を行った治療経験
膝蓋骨疲労骨折の 4 例 東北膝関節研究会会誌 Vol.24
臨床スポーツ医学2003 Vol.20.臨時増刊号